Suma Aqualife Park Volunteers


今までありがとうございました

ご挨拶 活動終了にあたって

神戸市立須磨海浜水族園の閉園にともない、26年間活動させていただきました須磨海浜水族園ボランティアは活動を終了することとなりました。
阪神淡路大震災の翌年から結成され、来園者の方々とともにスマスイで学び、生きものとふれあい、楽しみ、かけがえのない時間を過ごさせていただきました。
博物館ボランティアとして、スマスイとパートナーシップをとり、ご支援・ご指導をいただき自主的に自立した活動をさせていただきましたこと、ボランティア一同感謝の気持ちとともに誇りと思っています。
この3年間はコロナ禍で社会活動の制限と同様に、ボランティア活動も縮小を余儀なくされたことは心残りではありますが、新たな将来の活動に向けてしばらくはそれぞれで充電することとします。
スマスイを愛するみなさま、これまで応援していただきましたこと、スマスイとともに生きてきましたボランティアを代表しお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
またいつかこの須磨の地でみなさまとお会いできることを楽しみに日々精進させていただきます。

2023年5月31日
(元)須磨海浜水族園ボランティア会長 萬井智恵子


2023年5月31日「神戸市立須磨海浜水族園」の閉園をもって活動を終了いたしました。
現在の指定管理者(株式会社グランビスタホテル&リゾート)ならびに2024年開業予定の新水族館「神戸須磨シーワールド」とは一切関係がございませんので、問い合わせ等はお控えください。

 
須磨海浜水族園ボランティア(1997-2023)とは?

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SAPV(Suma Aqualife Park Volunteers)は、博物館ボランティアの中では水族館で活動する先駆的なボランティアとして、1997年6月に導入されました。
当初は10名程度の人数で発足し、その後は80〜100名前後で推移。年齢18歳以上の学生から社会人、シルバー世代まで(年齢の上限なし)、水族園にかかわるさまざまな活動を園の内外で幅広く行っていました。

活動内容は、本館とイルカライブ館のバックヤードツアー、スポットガイド、ハンズオン展示解説、タッチプール解説、ボランティア自らが作成した紙芝居上演、スマスイ折紙教室、季節ごとのクラフトイベント、須磨海岸を中心とするフィールドでの調査研究など。自分たちが興味を持ち学んだことを、来園者のみなさまに発信し続けました。また、交流と研究発表の場として年に一度スマスイボランティアフェスタを開催していました。

毎年4月に新規メンバーを募集。応募者は所定の研修を修了後にボランティア登録されると、いずれかのグループに所属して活動に参加できます(登録は年度ごとの更新制度)。3つのグループ間の相互交流と協力体制を維持しながら運営していました。

(1)ガイドツアーグループ(略称:ガイド班)

  • ミニ探検ツアー(バックヤードツアー)など、特定の入園者を一定のコースに沿って解説しながら案内

(2)フロアコミュニケーショングループ(略称:フロア班)

  • 特定の展示物や水槽前で、不特定の入園者と交流しながら解説やインタープリテーションなど(スポットガイド、タッチプールなど)
  • 入園者との交流を目的に、イベントの企画・実施

(3)フィールドグループ(略称:フィールド班)

  • 須磨海岸を中心とした生物の継続的な観察・調査・撮影・記録活動
  • 水族園職員が行う学習プログラムの補助・支援など

これらすべての活動は、水族園からの要請ではなく、私たちボランティアが自発的に自主運営してきました。まさに生涯学習の理想的なかたち・集大成だったと自負しています。そこには水族園に来られるお客さまとボランティアみんなの笑顔がありました。
残念ながら市民ボランティア団体としての歴史は26年でピリオドが打たれましたが、私たちはここでかけがえのない経験とつながりを得ることができました。
水族館って楽しい! 自然も生きものも素晴らしい! ボランティアは素敵ですよ!!